QUAD の名機、パワーアンプ QUAD 606 を出品します。
カレントダンピング回路が使われています。小振幅ではA級アンプが支配的に働き、大振幅時にはB級アンプが振幅を補うという、A級アンプとB級アンプとが巧妙な回路により組み合わされた構成を持っています。A級アンプのしなやかさにダイナミックな低音の押し出し感を共存させています。

整備点検済みです。
アンプ基板上のアルミ電解コンデンサを新品交換しています。+側電源と-側電源のアンバランスが起きぬ様に容量選別して実装しています。また、アンプ基板上ハンダ付けの点検、一部補修を行っています。更に、外部コネクタ―、及び内部接点のクリーニングを行っています。内部基板の接続にはタブ端子が使われていますが、締め付けてグラつきを解消しました。整備後に、インターバルを挟みつつ24時間のランニング試験を行っています。発熱も安定しており問題ございませんでした。
また、足をオリジナルのプラスチックの小さいものから、アルミ削り出しインシュレーターに交換しました。
下に取り外しの部品を示します。


[取外しのコンデンサほか]
安定して動作しており、音楽的にまとまりの良いサウンドを聞かせてくれます。ボリュームを上げてもしなやかさを失わず、低音楽器の迫力もスムーズに増大させてくれます。小型スピーカーに用いれば、サイズアップしたかの様に低音の能力を極限まで引き出してくれますし、大型スピーカーも存分に鳴らしてくれます。

QUAD 606
出力: 140W/8
Ω入力感度: 0.5V (140W/8Ω) (計算からゲインは 36.5dB)
外形寸法(W×H×D)／質量: 321 x 140 x 240mm / 12kg
電源: AC100V、50Hz/60Hz(ハーマンインターナショナル取り扱いのAC100V品)
定格消費電力: 75W
出展内容: QUAD 606 本体、電源コード、取扱説明書コピー(英語版)

当機種のシャーシは放熱器一体のアルミ・ダイキャストで構成され、それが外筐にもなっています。塗料により色付けされていますが、熱により塗装の痛みが出ている機体が多いようです。当出展品は、その点を考慮し、塗料の剥がれ防止下地用接着剤を塗ったうえでの再塗装を行っています。ロゴマークに光沢もあり、全体としての美観は上々で、美品と言ってよいと思っておりますが、薄傷等は存在します。写真をよくご覧になり納得の上での入札をお願い致します。

また、当機種の大きいトランスは天板に固定されている為か、トランスの唸りは耳につきやすい傾向がありますが、当出展品では、整備によりその唸り音を低く抑えていますので、気にならないレベルと考えてください。更に、使用上の留意点として、この機種では起動時のウェイト回路が存在しておらず、起動時には電源の揺れによりスピーカーの振動板を揺らしてしまいます。この時の出力に通常のスピーカーのトゥイーターを破損させるような高周波は含まれていませんので、問題なく通常のスピーカーを鳴らすパワーアンプとして使用可能です。一方で、マルチアンプ愛好家の方が、トゥイーターに直結するパワーアンプとしての用途には向かないと考えてください(コンデンサを挟めば問題ないと思いますが)。
お届け後当初の 1か月は動作保証として、出品者原因の不具合に対して無償で修理致します。特に初期不良に対しては丁寧な対応を心がけております。

下に内部構成品の写真を掲載します。当出展品は QUAD 606の後期型と言われているもので、トランスがトロイダルに変更されたと共にブロックコンデンサの容量アップが行われています。内部の容積の多くを占めるトランスの大きさに圧倒されます。
xkcrx　　　・・・ 上記の画像は フォトアップで掲載しました ・・・