講談社のドラゴンブックス「世界の運命をあやつる　陸海空　スパイ大戦略」を出品します。スパイが70年代の男の子のなりたい職業ランキングで堂々1位ということは周知の事実ですが(ウソです)、当時各社から少年向けにさまざまなスパイ、探偵ものが出版されていました(これはホントです)。ただそうした多くの本は推理クイズに重点が置かれており、スパイ、探偵のテクニックはほんの少しだけという、当時の悪ガキには物足りない内容だったのではないかと推測されます。おそらく編集部もそのように判断したのかもしれません。この「スパイ大戦略」には推理クイズもなければ、類書定番の巻頭劇画もない、あるのはスパイのテクニック、秘密兵器という悪ガキは小躍り、小学館の「~入門」や学研の「チャンピオンコース~」に飼いならされた(?)、多くの少年はあまりの内容に即、本を閉じるという現象が日本中に起こりました(これはウソです)。もう表紙からして全然違いますよね。ワシの紋章を付けた帽子をかぶるのは、妖しげな笑みを浮かべる美女!!これは著者の指示によるものか、石原豪人画伯の好みによるものかはわかりませんが、これだけでシビレます。また著者である古谷多津夫氏のスパイのなんたるかを叩き込む姿勢はまさにスパルタ!!当時の子供たちがどれほどこの本についていけたかは甚だ不明ですが、大人が読んでも楽しめることは間違いありません。そこに当時の有名な挿絵画家が、さらに盛り上げます。以下、本の状態についてです。表紙はカバーにイタミがあります。角度によっては光の加減でスレが目立ちます。本文は経年による薄汚れがありますが、切り抜きや落書きはありません。配送時に痛まないように、透明ビニールで覆い、かなり厳重に梱包いたします。匿名配送のゆうゆうメルカリ便で送ります。古書は一期一会、出合った時が買い時、買おうと思って右向いて左向いたらもうなかったということのないように(ワタシは何回もあります)、ここは一発、清水の舞台から飛び降りてみるのも人生かと思われます。お探しの方、この機会に、ぜひご検討ください。なかなか出回りませんよ!!よかったらどうぞ!!